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全国コミュニティ・スクール連絡協議会 Japanese Council Of Community Schools

 <第10回 大分県玖珠町> 平成24年8月9日掲載

コミュニティ・スクールはより良い変化を生む循環システム

                                   玖珠町立玖珠中学校 校長 梶原 敏明

 本校は平成23年10月12日に、地域の皆さんや保護者、学識経験者14名を委員とする学校運営協議会を設置して、コミュニティ・スクールとしてのスタートを切りました。

 コミュニティ・スクールは課題解決のためのツールです。そこで、導入にあたっては、まず、学校と地域の関係について、内部環境(学校の課題)と外部環境(地域の課題)の両面から現状分析し、課題を洗い出しました。

 内部環境については、次のような課題が見えてきました。

 ・ 保護者や地域の様々な意見・要望(ニーズ)が学校に反映される仕組みが不十分。
 ・ 学校が閉鎖的で、地域に開かれ、信頼される学校づくりの取組が不足。
 ・ 地域は何らかの協力・支援をしたいが、その機会(仕組や方法)が不明確。  
 
 外部環境については、次のような課題が見えてきました。
 ・ 小学校は身近であったが、中学校は少し遠くなった(敷居が高いなど)という保護者、地域住民の意識がある。
 ・ 子どもが在籍していたPTAの時は学校に協力してきたが、卒業後は関心が薄れてきた。  

 これらの課題を解決するための手段として、コミュニティ・スクールを活用することを目指しました。その際に重視したのは人選でした。まず、学校運営協議会の会長には、自治会(玖珠地区コミュニティ運営協議会)の副会長をお願いしました。これにより自治会との密接な関係ができ、連携・協働で学校支援が得られる体制が整いました。また、関係者の連絡調整等を「学校支援地域本部」の協育コーディネーター(元県立学校長)に依頼しました。これらにより、学校運営協議会が機能を発揮できる基盤が整いました。

 コミュニティ・スクールを導入した結果、教職員から積極的に地域人材の活用要請が出始めるなど、校長・学校運営協議会への提案が出るようになり、行動的な集団に育ってきました。教職員の意識改革、学校の組織改革も進み、組織の中核となるミドルリーダーの学校運営への参画意識・当事者意識が高揚してきました。

 また、地域からの来校者が増加し、家庭訪問で把握した保護者の建設的な要望が校長・学校運営協議会に提案されるなど、風通しのよい学校になってきました。学校に何か協力したいと思っていた地域住民や保護者も、そのチャンスが生まれ積極的にかかわってくれています。
 
 本校の教育目標は「当たり前のことを、当たり前にできる生徒の育成」ですが、地域の方々から、「登下校時の挨拶や、服装、態度が良くなってきた。」との声が寄せられるなど、子どもたちにも変化が見られてきました。地域からいつも見られていること、地域から関心や期待を持たれていることを感じ、子どもの意識が変わってきたのだと思います。

 コミュニティ・スクールを導入したことで、「学校が変われば、教師が変わり、子どもが変わる。子どもが変われば、保護者が変わる。また、地域が変わり、町が変わっていく」ということを実感しています。今後も、地域とともにある学校づくりに力を尽くしたいと思っています。



文部科学省初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)
『コミュニティ・スクールの(学校運営協議会制度)」の取組事例[初等中等教育局参事官(学校運営支援担当)付より

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