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全国コミュニティ・スクール連絡協議会 Japanese Council Of Community Schools

 <第13回 東京都足立区> 平成24年11月8日掲載

社会性ある生徒の育成をめざして〜コミュニティに信頼される学校づくり
                        〜コミュニティ・スクールはより良い変化を生む循環システム〜

                               東京都足立区立谷中中学校 校長 瀬戸口 隆司

1 コミュニティ・スクール設置の目的について
 本校は、生活指導困難校であった時期がある。当時、この状況を改善するとともに、地域に根ざした学校として再出発したいと願い、地域人材、PTAなどの協力を受けて、平成19年10月に「コミュニティ・スクール」(以下CS)の指定を受けたのである。
 取組を進めるに当たっては、すでに設置されていた「開かれた学校づくり協議会」(足立区の全小中学校に設置され、保護者・学校・地域が協働して開かれた学校づくりを推進し、地域性を活かした特色ある学校づくりを目指す組織)が展開する、生徒の健全育成を視野に入れた土曜教室やもちつき大会、授業診断・学校評価などとの関連を図りながら、学校運営の充実を進めてきた。
 そして、今般、「開かれた学校づくり協議会」とCSを融合化した組織により、地域との連携を一層推進するという足立区の方針のもと、平成24年2月に二期目のCSの指定(再指定)を受け、新たなスタートを切ったところである。

2 学校運営協議会の活動について
 本校の「学校運営協議会」の組織構成は3つで、法的な機能に基づく活動を担う「運営委員会」、学校内の支援活動を担う「学校教育支援委員会」、生徒の地域活動を支援、コーディネートする「地域教育支援委員会」がある。
 これら組織による活動を進める中、平成22年度には、質問紙調査を実施し、その結果を基に、地域・保護者・教員による「未来を担う谷中中生徒像」を策定した。それぞれの立場で生徒の成長にどのように関わるかを具体的に示した目標であり、三者が共通の目的に向かって協働する上での重要な指標ともなっている。
 また、CSでは学校と地域との間での人の交流が活性化することが最も重要であるとの考えから、日常的に地域人材・保護者が、授業支援者、ゲストティーチャーなどとして、学校の教育活動に積極的に関わる仕組みづくりを進めた。
  加えて、生徒たちを地域ボランティアとして各種活動に積極的に参加させることにより、地域活動の未来の担い手としての意識を育み、社会性の育成とともに、地域の一員としての自覚を育んでいる。

3 コミュニティ・スクールのまとめと今後の課題について
 CSによる活動内容は、時間の経過とともに充実しつつある。例えば、CS委員には、直接生徒の声に耳を傾け、活動内容を顧みる姿勢が出てきている。また、生徒がボランティアとして地域防災活動へ参加するなど、社会的課題にも対応している。さらには、保護者で組織する学習支援組織YSSS(Yanaka School Support Staff)が活動を開始している。
 CSである本校が、生徒の社会性を育み、コミュニティに信頼されるスクールになるためには、活性化しつつあるこれらの活動のコーディネートを担う人材発掘と組織強化が近々の課題である。


文部科学省初中教育ニュース(初等中等教育局メールマガジン)
『コミュニティ・スクールの(学校運営協議会制度)」の取組事例[初等中等教育局参事官(学校運営支援担当)付より

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